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同じ写真集を硬い表紙と柔らかい表紙で作りたい。二種類に分けて注文するには

この記事の目次
一冊分の写真と文章は決まったけれど、硬い表紙の本と、柔らかい表紙の本の両方を作りたい。自分はハードカバーが好みでも、渡す相手はソフトカバーを選びたいかもしれません。同じ内容を二種類の本へ仕上げるなら、本文を共通にできる仕様と、編集データのブック種類を変えられる方法から考えます。
候補は、マイブックのART-HCとART-SCをWindows版MyBookEditor5で作り分ける方法です。共通の本文を保存し、別のファイルで種類を変更したうえで、それぞれの表紙と本文を確認して注文します。同じ写真を使うことと、表紙を含む仕上がりの形まで同一になることを分けておくのがポイントです。
硬軟二種類を作るなら、ART-HCとART-SCを候補にする
ART-HCはハードカバー、ART-SCはソフトカバーのフォトブックです。どちらもPC用のMyBookEditorで写真や文字を配置して作れます。ここではWindowsの「こだわり作成」を使い、仕上げた本文を生かしながら、二つのブックデータを用意する場合を扱います。
Windows版MyBookEditor5には、編集中のブックタイプを変更する機能があります。公式ヘルプの「サイズ・ページ数の変更」では、商品詳細の画面からART-HCやART-SCなどを選ぶ方法が案内されています。種類を変える機能と、ファイル名を分けて保存する操作を組み合わせることで、元の版を残して別の装丁を検討できます。ブックタイプ変更の説明(資料1)
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でART-HCとART-SCの二種類を作る場合は、完成データ一つに対して冊数を二冊へ増やすだけでは足りません。どのファイルがハード用で、どれがソフト用かを区別して、それぞれの仕様を確認する必要があります。写真を最初から二度並べる負担を減らせても、確認まで一度で済むわけではありません。
また、これは新しい本を作るための編集方法です。すでに届いた写真集から表紙だけを外し、別の表紙へ交換してもらう注文とは異なります。手元の完成品の加工が目的なら、この作り方をそのまま選ばないようにします。
二冊で共通にするのは、本文の形と内容から決める
最初に、二冊で揃えるものを書き出してみます。掲載する写真、写真の順番、説明文、本文のページ数、本文の寸法です。表紙の硬さを変えるだけのつもりなら、これらを共通にしておくと、変更後にどこが違ってよいのか判断しやすくなります。
正方形の210Sを例にすると、ART-HCとART-SCはどちらも本文の内寸が210×210mmです。一方、表紙を含む外寸はART-HCが216×216mm、ART-SCが210×210mmと異なります。同じ210Sという名前でも、閉じた本の外形まで同じではありません。
この違いから、本文を同じ大きさで作りたい場合と、本棚へ同じ外寸で揃えて置きたい場合では、選ぶ基準が変わります。前者なら共通内寸を出発点にできますが、後者なら二冊を並べたときの外形の差を受け入れられるかも考えます。本文が共通だから表紙の印刷範囲も共通、と読み替えないことが大切です。
両商品は10~100ページを10ページ単位で選べます。共通本文を40ページで作るなら、二つの版とも40ページに揃えたうえで種類を変える、と考えられます。これは同じ条件で照合しやすくするための例であり、40ページをおすすめする意味ではありません。残す写真と文章の量から、まず共通のページ数を決めます。
すべてのサイズが両商品に揃っているとは限りません。すでに片方で作り始めている場合は、もう片方にも同じ形と希望する内寸があるかを商品一覧と変更画面で確かめます。対応しない大きさだったときに、別のサイズへ変えてもよいかまで先に決めれば、表紙の種類だけを変える予定が、本文全体の再配置へ広がるのを見越せます。
表紙の硬さと、ページの開き方を分けて選ぶ
ART-HCとART-SCは、どちらも無線綴じです。硬い表紙を選んでも、それだけで見開きの中央が平らになるわけではありません。二種類に分ける目的が表紙の手触りや曲がり方の好みなら、この組み合わせを検討できます。左右をまたぐ写真の中央を平らに見せることが必須なら、製本方法から選び直す必要があります。
共通本文では、両方の本で伝えたい部分を中央へ寄せすぎないように配置します。全景を見開きへ広げる場合でも、人物の顔、作品の特徴、読みたい文字が綴じ目に重ならないかを確認します。メーカーの注意事項では、無線綴じの中央で重要な部分が見えにくくなることが説明されています。製本と配置の注意事項(資料2)
ハード用の配置を一度作ったからソフト用も確認不要、と考えず、変更後のブックでも同じ場面を開いて見ます。特に、内側ぎりぎりまで置いた短い説明や、左右をまたぐ二枚の比較写真は、中央から離せるかを共通本文の段階で考えておくと修正先を揃えやすくなります。
ページの表面仕上げも、表紙の硬軟とは別に確認します。同じ写真を載せても、選ぶ仕上げが違えば、二冊を同じ見え方にする意図から外れることがあります。本文を揃える範囲に仕上げを含めるのか、それぞれ好みで変えるのかを決めて、各版の設定を見ます。装丁の違いを選ぶときに、ほかの仕様まで意図せず変わっていないかを確認する考え方です。
共通本文を保存し、ブックタイプを変えた別版を作る
写真の順番と説明がひととおり決まったら、基準になるブックを保存します。MyBookEditor5の保存では、保存先とファイル名を指定します。「器の記録_共通本文」「器の記録_HC」「器の記録_SC」のように、役割の分かる名前を使う方法があります。これは管理用の名前で、表紙に印刷する題名と同じにする必要はありません。ブックの保存・読み込み(資料3)
元のファイルを残したうえで別名の作業用ファイルを用意し、そちらで「サイズ・ページ数の変更」を開きます。商品詳細のブックタイプで目的のART-HCまたはART-SCを選び、サイズ、ページ数、仕上げも意図した条件か確かめます。ファイル名にSCと書くだけでは商品の種類は変わらないので、名前と実際の設定の両方を見ます。
種類を変更した直後は、すぐ注文せず、表紙と本文を確認してから保存します。公式ヘルプにも、変更後はレイアウトを確認するよう案内があります。共通内寸を選んだ場合でも、すべての要素が希望どおりの位置へ収まると決めつけず、写真と文字の状態を見直します。
二つのファイルができたら、それぞれを読み込んでみます。ハード用を開いたつもりでソフト用を直していないか、変更した種類が保存されているかを確認するためです。ファイルを増やしすぎるより、基準となる本文と、注文予定の二版を区別できる状態にしておきます。
まだ写真を大幅に選び直す予定があるなら、早く二版へ分けすぎないほうが作業を揃えやすくなります。共通本文を仕上げる作業と、装丁ごとに調整する作業の区切りを決めてから分岐させましょう。
種類を変えた表紙は、四辺と背を作り直すつもりで見る
本文の寸法が揃っていても、表紙の扱いは異なります。ART-HCでは表紙の画像を巻き込む部分があり、ART-SCでは断裁される範囲を考慮します。変更前の表紙でちょうどよかった主役の位置や題名の間隔を、そのままの感覚で判断しないことが必要です。
まず、表紙を単独の面として見たときに、何を主役にするかを確認します。器の写真なら縁や取っ手まで見せたいのか、人物なら顔だけでなく手に持つ物も残したいのかを決めます。主役の端が巻き込みや断裁の近くに来るなら、写真の位置や大きさを調整し、周囲の背景をどこまで使えるかを見直します。
題名は、文字の枠が画面内にあるだけで安心しないようにします。実際に印刷したい一文字目と最後の文字、上下の余白を見ます。ハード用で余裕があった題名でも、ソフト用では表紙の外形との関係が変わることがあります。二冊で同じ題名を使う場合も、同じ座標へ置くことより、各表紙で読みやすいことを優先します。
背表紙もそれぞれで確認します。本文のページ数が同じでも、種類を変えた後の背の範囲を見ずに、文字がそのまま使えるとは判断しません。細い背に題名を無理に収める必要があるなら、表紙で識別できるようにする案も考えられます。写真と題名をどの面で見せるかを、完成する各ブックに合わせて選びます。
表紙全体を見渡した後は、表、背、裏を分けて見ると、閉じた本での見え方を考えやすくなります。二冊の共通感は写真や題名で保ちつつ、端と背の余裕は各版へ合わせる、という調整です。
本文を直したら、二つの版を同じ場面で照合する
二つのファイルへ分けた後で、説明文の誤字や写真の取り違えが見つかることがあります。ここで、共通本文の訂正なのか、片方の装丁に合わせた調整なのかを分けます。前者は二つの版に反映し、後者は必要な版だけを直すと、揃えたい内容を保ちやすくなります。
たとえば作品名の誤字は、ハード用とソフト用の両方で直す対象です。表紙の写真を巻き込みから離す調整は、ハード用の表示に合わせて行う作業です。片方を直した操作がもう片方にも自動で伝わる前提にせず、変更した箇所を短く控えておくと照合に使えます。
確認するときは、二つの版を同じ場面で比べます。先頭から写真の順番、説明、ページの抜けを照合したうえで、訂正した箇所を確認します。ファイル名の末尾が違うことだけでは、中身が揃っている証拠にはなりません。共通の基準から、どの修正を加えたかが分かることが大切です。
大幅な写真の入れ替えやページ構成の変更が必要になった場合は、小さな訂正を両方へ積み重ねるより、共通本文を整え直してから二版を作り分けたほうが確認しやすい場合もあります。その際も、各装丁で調整した表紙をそのまま再利用できるとは考えず、種類変更後の四辺と背をもう一度見ます。
装丁・ファイル・冊数を組にして注文する
注文前には、ハードとソフトそれぞれについて、商品名、サイズ、本文ページ数、仕上げ、使うファイル、必要冊数を一組として確認します。「同じ写真集を合計三冊」だけでは、ハード一冊とソフト二冊なのか、その逆なのかが分かりません。装丁ごとの内訳で決めます。
各ファイルでは、仕様の表示と表紙、共通本文の訂正箇所まで確かめます。片方を先に注文するなら、もう片方を後で直したことで内容が変わらないよう、共通本文の確認を先に終えておくと揃えやすくなります。二つの編集データを用意できることと、配送や注文のまとまり方は別なので、注文画面では宛先や送信するデータも各案内に従って確認します。
本文を共通にし、表紙の硬軟を選び分ける作り方が希望に合うなら、MyBook
の公式サイトでART-HCとART-SCの商品案内を選び、両方に対応するサイズとWindowsでの作成方法を確認できます。共通にする内容を先に決め、変えてよい表紙の範囲を分けておけば、同じ思い出をそれぞれの好みに合う一冊として仕上げられます。